―駅前ハブでお受けした相談が製品開発を促進した事例―

業務用洗浄剤他の製造・販売を業とする愛知県の中小企業からの技術相談です。
同社は駅前ハブの対応に満足されたようで、本件後も繰り返し技術相談をされています。



最初の相談は

ある種のガス(Xガス)を徐放できる袋にXガスを封入し、ガス放出しない外袋中にXガス入りの袋を閉じ込めた新製品の製造・販売を検討していて、そのために希薄濃度ガスを調製する方法とその分析に関する内容です。

「測定していただける機関はないでしょうか?
 開発日程も厳しく、困っております。」

ということでしたので、その日うちに下記の回答をしました。

任意濃度のガスの調製については、同社が検討している方法にコメントをし、また相談企業の近くの「測定していただける機関」として、名古屋市工業研究所と愛知県産業技術研究所の担当者とコンタクトを取り、測定可能であることを確認後、連絡先をご紹介しました。

また、依頼分析の手続き、費用等が詳しく記載されている両機関のホームページを参照することもお薦めしました。


■次の相談には

同社が検討しているガス調製方法の詳しい記述に続いて、

「ガスの希釈方法をもう一度教えて下さい。」

とのことでしたので、100mL前後の大きめの注射器を利用する簡便な調製法を丁寧にお教えしました。
今回の相談者は注射器を使った調製法が気に入られたようで、ハブの返答に対して、

「御返信ありがとうございます。
 注射器を利用する方法、早速試してみます。
 詳しく御説明いただき大変助かりました。」

という折り返しの感謝メールをいただいています。


■同じ企業からの別相談2件

【別相談その1】

ある種の有機酸溶液(3〜4wt%)を1年近く前に作成し、PET容器に入れて、密栓して常温で暗所に保管していたが、容器の底に緑色のカビ状のものが付着していた。溶液のpHは1.8であったが、このような酸性条件下でもカビが生える可能性はあるのでしょうか?
また、本当にカビかどうか、検定(種名まで同定)してもらうには検査機関をご存知ないでしょうか?

【別相談その2】

ある種の金属塩水溶液を有機系のゲル化剤(寒天のようなもの)でゲルとした商品を試作しています。これを倉庫に存在中にも安定しているかどうか確認したい。安定性試験をやっていただける機関を知らないでしょうか?民間機関は費用が高いので公立ですと助かります。

これらの相談にも丁寧にお答えし、その後同社の近況をお尋ねしたところ、次のような返信メールをいただきました。

「当時ご質問した一連の件は2つの商品として開発が一段落しております。 (改良等で引き続き実験は続けておりますが)
 ガスの測定については、注射器方式を非常に重宝しておりまして、弊社の実験レベルでは充分耐え得る精度です。
 小さい会社は簡単なことも聞く人がいなくて困ります。
 メールでやり取りできて、気軽にお尋ねできるので本当に助かります。
 これからもよろしくお願いいたします。」